サービスサイトは自社で取り扱っている製品やサービスを紹介するサイトのことです。
自社の製品やサービスをグロースするうえで重要な役割を担っています。
クオリティの高いサイトを作成し、成果へつなげるためには、いくつかのポイントに注意しなければなりません。
本記事では、作成する理由を明らかにしたうえで、注意したほうがよい要件や成功するポイントを解説します。
サービスサイトとは?
サービスサイトとは、コーポレートサイトと切り離した、独立したWebサイトのことです。
主に見込み顧客へ自社の製品やサービスの理解を深めてもらい、購入へつなげる役割があります。
コーポレートサイトとは違った役割を持つサイトがサービスサイトです。
主にマーケターや営業など、製品やサービスが売れるようにするための役割を担っている部署が運用を担当することが一般的です。
サービスサイトはコーポレートサイトに比べて情報を更新する頻度も高く、自社製品やサービスをユーザーにとってより魅力的にみせる必要があります。
こまめに情報発信するために情報を更新し続ける必要もあるのです。
サービスサイトそのものをWeb上の「営業担当者」としてイメージすると理解しやすいでしょう。
サービスサイトを作成する目的
企業の製品やサービスに関する情報をユーザーへ魅力的に紹介して、集客数を増加させることや見込み顧客を獲得するのが主な目的です。
そのため、サイト内にはサービスの紹介や導入事例のほか、資料のダウンロードページや製品に関する問い合わせフォームなどが組み込まれています。
成果(コンバージョン)につながる重要なページです。
実際にフォームから問い合わせが何件あったか、資料のダウンロードが何件されたか数値が計測できるようになっていることがほとんど。
サービスサイトからどのくらい効果があり、目的が果たせたか数値化することで確認しやすくなります。
ただし目的は「BtoC向け」と「BtoB向け」で少し異なります。
それぞれ分けて考えなければなりません。
BtoC向け企業の場合
引用元:https://www.theport.jp/portcareer/article/9042/
BtoC向け企業のサービスサイトは、購入意向の高い見込み客に対してのアプローチが目的です。
サイトに訪れなくても購買活動を完結してしまうパターンが比較的多いと言えます。
とくに店舗購入できる製品の場合は、ユーザーは情報収集をSNSやブログなどから行うことが多いからです。
製品ページの情報を詳細に記載したり、
・成分情報の提供
・店舗への誘導
・購入後の顧客に対するサポート情報
などを記載しておくと、購入意向の高い見込み客に対してのアプローチが狙えます。
BtoB向け企業の場合
引用元:https://www.theport.jp/portcareer/article/9042/
BtoB向け企業のサービスサイトは、戦略的なサイト導線設計を行うことが目的です。
サイトの存在が商談につながる重要なチャネルとなります。
製品やサービスの認知やメインユーザーに向けたサイト設計。さらに問い合わせなどのコンバージョンを得るために必要です。
業種、業態に応じた設計や要件定義も、経験のあるディレクターに対応させた方が成果につながります。
サービスサイトのメリット
自社製品やサービスの情報を独立したサイトにすることで、ユーザーにとって見てわかりやすい状態になるのがメリットです。
ひと口に「会社情報」といっても、ユーザーによって求めている情報がちがうので、ユーザーの属性によって提供する情報をわけてターゲティングできます。
「企業の情報が知りたい人」にはコーポレートサイト
「仕事の内容や会社で働く魅力を知りたい人」には採用サイト「製品の情報を知りたい人」にはサービスサイト
に来てもらうという具合に切り分けるのです。
そうすることによってユーザーにとって最も有益なサイトが提示できます。
そのため製品の情報や魅力が知りたいというニーズに対して、特化した情報を伝えられるのです。
ユーザーとサイトがマッチングし集客につながる可能性が高まるのです。
サービスサイトの効果
サービスサイトを設ける効果はSEOやリスティング広告など、検索エンジン経由での対策がしやすくなることです。
コーポレートサイトとサービスサイトを切り離すことで、目的別にWebサイト集客の施策が打てるようになります。
集客では、ユーザーのニーズに対して適切な回答を示すことが理想的。
ユーザーが製品やサービスに関連するキーワードによってたどり着きやすくなります。
さらに魅力が伝わり、コンバージョン率も向上。
コーポレートサイトよりもサービスサイトのほうが、製品やサービスについて詳しく紹介されているからです。
サービスサイトが必要な理由
最近はユーザーの行動変化に伴って、Webサイトの役割を分ける企業が増えてきています。
営業的な側面を持つサイト、採用向けサイト、プロモーション向けサイトなど、ユーザーの目的に合わせてサイトを使い分けるケースが増加。
理由は成果を得やすいことが判明してきたからです。
これまでは、より多くの情報が網羅されたWebサイトを「ユーザーにとって利益性が高い」と見なしていました。
コンテンツをとにかく詰め込んだ企業のサイトが散見されたものです。
ところが、ひとつのWebサイトに関連した多くの情報を詰め込みすぎると、伝えたいことが何なのかわかりづらくなってしまいます。
伝えたい情報をユーザーに届けることが困難になってしまったのです。
多くの企業がWebサイトを作ったことで競合が増え、単一サイトではSEOの効果も出にくくなってしまいました。
1サイトあたりのページ数やコンテンツを充実させて「関連した情報を載せている」のではなく、ユーザーのニーズに合わせた「有益なサイト」であることが必要です。
Webサイトが適切に分かれていて、ユーザーのニーズに合ったサイトであるかは、Web戦略において非常に重要なポイントとなってくるでしょう。
サービスサイトを作成するまでの4step
サービスサイトの持つメリットや効果を考えながら、作成していきましょう。
狙ったユーザーをうまく集客して、成果をあげるには、以下のポイントも重要となってきます。
・誰に向けているのか
・ユーザーにメリットがあるか
・専門性のある情報か
・情報は最新か
・価格はいくらか
・どのような課題や悩みを解決できるか
自分がユーザーであればどのようなことが知りたいかを、ユーザー目線で考えて記載すべき情報を決めましょう。
ほかにも、流入したユーザーがどのような行動をとるかを把握して、集客につながる施策を検討することも大切です。
まずは作成するまでの4つのstepを説明していきます。
現状分析・市場調査<1step>
まずは現状におかれている自社の状況を分析することです。
既存のビジネスモデルや顧客属性、製品やサービスなどを整理していくことで、自社の強みや抱えている課題を可視化できます。
社内の情報のみ整理するのでなく、市場動向や競合となる企業など外部の状況も分析していきます。
自社のポジションや競争する上での優位性も把握しておきましょう。
直接の競合だけではなく、間接的な競合や類似したサービスなども広く調査し、「強み」と「弱み」を洗いだしていくことも重要です。
サイトデザインや作成にとりかかる前に、しっかりと現状を分析して洗いだしを行うことで、戦略・企画に一貫性がもてます。
戦略立案・企画<2step>
次に戦略の立案です。現状分析で洗いだした課題点をとらえて、自社が目指すゴールを設定し、ゴール達成から逆算した戦略を構築していきます。
ゴール達成するまでの戦略・企画を策定する段階で、コンセプトやターゲットのニーズを明確化して、実際に作成を見据えたサイト要件の洗いだしやコンテンツの方向性、技術的な手法の選定を進めましょう。
デザイン・コンテンツの作成<3step>
企画に沿って、UI設計やデザイン、コンテンツ、システムなどサイトのフレームや中身の作成に取り掛かります。
サービスサイトの作成段階では、
「サイトのコンセプトとデザインがマッチしており価値の向上に期待」
「ユーザーの求める情報へスムーズに誘導できるUI設計」
「ユーザーにとって有益なコンテンツで独自性もある」
をWebサイト上で実現するために、システムを設計してバランスよく落としこむことが大切です。
運用・保守・改修<4step>
中・長期的に運用していくためには、自社の運用・保守体制をしっかりと確立しておくことも重要です。
とくに、
・アクセスを解析
・コンテンツマネジメント
・システムマネジメント
の役割は中・長期的な効果創出に欠かせません。
また、サイトのメンテナンスや再構築に備えて、現行のサイト構造やシステム運用を仕組化しておいたほうが良いでしょう。
あわせて仕様変更の履歴を記録することも重要です。
サービスサイト作成で成功するための3つのコツ
サービスサイトを作成して求める成果を得るには、主なコツが3つあります。
目的を明確にする
引用元:https://backlog.com/ja/blog/what-is-the-product-life-cycle/
1つ目は、サービスサイトの作成・運用する目的を明確にさせることです。
ターゲットの設定がぶれてしまったり、ターゲットへ伝えるための手法がミスマッチしていると、製品・サービスの魅力がターゲットへ正しく伝わりません。
結果的に思うような効果を得られない恐れがあるのです。
「プロダクト・ライフサイクル理論」では、製品が市場に投入されてから導入期・成長期・成熟期・減退期の4つのプロセスに分類されるとしています。
当然ながらプロダクトごとのフェーズに合わせたアプローチを選定します。
とくに重要なことは、「誰に、何を、どう伝え、どうアクションさせるか」を、早期の段階で明確にしておくことです。
そのうえで、中・長期的な運用を見据えてガイドラインのような形で自社へ明文化しておくことで、一貫したサイトの運用ができるでしょう。
費用対効果に注意する
引用元:https://business-textbooks.com/hiyoutaikouka/
2つ目が、費用対効果を試算することです。
サイトの費用は制作会社によって異なります。
単純に「安いからよい」「高いから悪い」ではなく、投じたコストに見合うだけの効果が期待できるかが重要な判断基準だといえるでしょう。
たとえば、安価な制作会社やフリーランスに依頼すればコストは抑えられます。
要望への精度の高い提案やWeb戦略の立案やサポートといった対応は望めない可能性があるでしょう。
専門性の高い制作会社に依頼する場合、
・丁寧なコンサルティング
・マーケティングの知見を活用
・優れたUI/UX設計
によって価値の向上や売上に貢献するサイトに仕上がります。
その結果、費用を上回る高いリターンが得られることに期待できそうです。
要望・要求に応えられる制作会社を選ぶ
3つ目は、自社の要望・要求に応えてくれるサイト制作会社を選ぶことです。
制作会社に技術とスキルがあるかどうか選ぶ際に注意したいポイントになります。
クオリティの高いサイト構築に必要な技術やスキルはさまざまです。
制作会社が技術やスキルを備えているかどうか確かめる必要があります。
クライアント企業の潜在的な課題を見抜き、技術力やチーム力で最適な解決案を提案・実行できるかどうかも重要な要件です。
実のところ、特定の領域だけには優れている制作会社が多くても、
「技術能力や提案力・サポート体制などのあらゆる要素を併せ持っている」
「詳細な要件定義・コンサルティングにも対応しており、マーケティング観点からの提案も可能」
という制作会社はごく一部に限られるのが現実でしょう。
ブランディングやマーケティングで結果のでるサービスサイトを作成するのなら、高い技術能力や提案力のある制作会社に依頼するのがオススメです。
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